しょーせつのカンソウが書きたい
読んだ小説の感想を書くのって難しい。
感想をツイッターとかに上げようかと思ってももうまくできないことが多い。それはもちろん他人に見られるのが恥ずかしい(それがSNSなのに!)とか、賛成してもらえなかったらどうしようとか、作品を悪く言うと敵が増えるのでは、といった不安があるのはあるが、
それ以前に何を感想として書いていか戸惑うことがよくあります。
レポートの課題で好きな作品について自由に論じよ、というのはよくあるけれど何を書いていかわからない。
この難しさはなんだろう。どうしてだろう。ということについての私的考え。
小説で、一番大切なことはなんでしょう。私としては、その核はストーリーだと思います。
小説ですから文字を使って書かれます。
でも、その文字、言葉は小説にとって二次的なもので、その言葉の意味するところ、言ってみればシニフィエ、が肝心要だと思うんですね。
で、そのストーリーというのは最後まで読みきらないことには100%捉えきることができない。
日本人が1分間に読める文字数は平均で400~600字、なんて言われているそうですが、例えば2時間ノンストップで読んだとすると 48000~72000字になる。
私が日本人の平均の上限スピードで読めたとして、つまり2時間で72000字読めたとして、文庫本の1ページの文字数が大体600字ぐらいとすると、72000字は文庫本230ページ分くらいになります。2時間で230ページ。あまり長い小説は読めない。
(ホントかなー、一回実験してみたいなー、もし実験したら記事を書きます)
でもそもそも2時間小説を読み続けることはない!
なぜなら、私の場合は、小説を読むのは、紙とペンを用意して物を書いたり、資料を引き合わせて考えたりするほどのスペースやまとまった時間、集中力がない時だから。
だから、一気に読むことはできなくて終わりまでいった時にはそのストーリーを読みだしてから絶対に 1日以上たっているわけです。
このタイムラグが小説の感想を書きにくい一番の理由なんだと思います。
つまりストーリーをとらえるにはとても時間がかかるということ。
映画や舞台なら、どんなに長くても基本的には2時間ぐらいで完結するでしょう。
それにたいてい2時間ぶっ通しで見る。見せる方も2時間ぶっ通しで見せるつもりで作っているし、こちらもぶっ通しでみるつもりで行く。
だから小説よりもずっと感想を書きやすいんじゃないのか!
それと、私の場合には実践経験も関わってくるのかもしれません。舞台に立つのは割と経験があって、人の作品を見てもっとこうした方がいいのに、とかこういうところはすごいな、といった評価がしやすいのだろうな。
映画にもまた舞台とかなり近いものがあると私は思っていて、だから感想を書きやすいんでしょうね。
小説に関しては、ほとんど書いたことがなくて、あるとしても小学生の時とかで、それならもしかすると私もなにか書けば感想が書けるようになるのかもしれません。
それでも読んだ小説の感想を書きたい。
最後にまとめて書かなければいいのか。途中でとったメモをもとにまとめていくのか。
本当は途中で読むのを中断して、作品についてメタ的に考えたりしたくないのだが。読み終わってからメタの世界に行きたいのだが。
あとは小説にとっては二次的なものだといった言葉の表現なら、短い時間で感想が書きやすいでしょうから、そこから攻めるのもいいのかもしれません。
いま手元に『コンビニ人間』があります。まだ最初の一段落しか読んでない。試しにその冒頭一段落についてあれこれ書いてみようかなという気持ちになった。
(本当に書くかは知らない)
(それに、今ここに書いたことも、私の考えは永久に更新され続けるもので、半日後とかにどうなっているか知らない)